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熱意が人を動かす
吉野でオリエンタルユリ農家がいらっしゃると知ったのは、前職を退職して1週間でした。
3月1日に鹿児島市に就農相談へ行き、2日に高知のユリ農家の師匠に独立の相談をしに行きました。
5日ほど高知で色々な農家さん巡りをさせて頂き、球根会社の営業マンに相談させていただく中で
吉野町にオリエンタルユリを作っている方がいるとの情報を頂き、早速会わせて頂く段取りを取って頂きました。
今、私が栽培しているハウスは3棟。前オーナーが所有するハウスは5棟ありました。
2017年3月20日頃、前オーナーとの譲渡に向けた交渉がスタートしました。
まず、ハウスの購入にあたり金額の交渉をしました。
前オーナーの売り上げをお聞きし、いくらなら譲ってくれるのか?
そんな交渉はもちろん初めてなので、難しい交渉でした。
私としては購入して、収益を上げるためのギリギリ出せる金額を提示し、先方も納得していただき購入金額が決まりました。
次に奥様を説得してほしいと言われました。
これがめちゃくちゃ大変でした。
農園は奥様がだいたい見ていて、ユリ作りへの想い入れもあるように見えました。
なので、農園を譲ってください。と何度も交渉を重ねました。
ここだけの話、かなり癖が強い方で・・・・ ちょっと書けない凄い事が沢山ありました。
このハードルを越えられのはやはり、ユリ作りをしたいとの思いが強かったからだと思います。
前オーナーから購入できると決まり、鹿児島市の農政課の担当者に報告しました。
前職を退職して1か月で決めてきた熱意に市の担当者も押されます。
就農開始に向けて走り出そうとしたところで、最大の試練が訪れます。